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【書籍】『オンラインポーカーで稼ぐ技術(上・下)』エリック・リンチ/他2名(著)

書籍・映画・戦略エリック・リンチ(Eric Lynch), ジョン・ターナー(Jon Turner), ジョン・ヴァン・フリート(Jon Van Fleet), ハンドレビュー

【出版年】
上巻:2011年日本語版(2013年電子版)2008年英語版
下巻:2010年日本語版(2013年電子版)2010年英語版
【著者】エリック・リンチ(Eric Lynch)/ジョン・ターナー(Jon Turner)
    ジョン・ヴァン・フリート(Jon Van Fleet)
【内容(上巻)】

トーナメントの序盤から入賞までの勝ち方を解説

本書は、今日のポーカーで最も輝いている3人――ライゼン、パールジャマー、エイプスタイルズ――の賭けの考え方とテクニックを露わにするものだ。本書では、世界最高レベルの3人のプレイヤーが、ポーカーのハンドの最初から終わりまでどう考え、分析、解剖していくかを全てお見せする。
彼ら3人の戦績は以下のとおりだ。
◆エリック・リンチ
ライブ、オンラインの両方で世界トップレベルのトーナメントプレイヤー。獲得賞金総額250万ドル。WSOPで7回の入賞 300会以上のファイナルテーブル進出。50回以上の優勝経験

◆ジョン・ターナー
チャンスを待つリスク管理の達人。年間最優秀インターネットプレイヤー賞受賞。獲得賞金総額200万ドル 600回以上のファイナルテーブル進出

◆ジョン・ヴァン・フリート
アグレッシブにゲームのギアを変える戦略家。トリプル・クラウン・アワードを2度受賞。獲得賞金総額200万ドル 350回以上のファイナルテーブル進出。70回以上の優勝経験

考え方や理論やコンセプトというものは、稼ぐポーカープレイヤーとなるうえでの基盤となる。そういう基盤を作り上げた後には、それらの理論をどう実践に生かしていくかということが必要になってくる。本書は、読者に世界最高のプレイヤーの考え方と思考プロセスを見せることで、トーナメントでの成功へと導こうとするものだ。そこでは彼ら3人が個々のハンドのみならず、プレイの全体像をシナリオとしてどう分析しているのかをそのまま見ることを主眼としている。
彼ら真のエキスパートがその他のプレイヤーと異なるのは、自分の意思決定のプロセスを正確に記述することができ、個々のハンドをプレイする上で何をどう考えたかを完全に明らかにできると言う点にあるのだ。ニュー・スクールの考え方やテクニックについて知りたい人は必読だ。

【内容(下巻)】

トーナメントのインザマネーから、ヘッズアップまでのハンドを徹底解説。

本書はニュースクールのプレイ方法を解説して大好評だった『オンラインポーカーで稼ぐ技術』のシリーズの第2巻だ。
このシリーズの最大の特徴は、3つの異なるプレイスタイルを目の当たりに出来るということだ。3人のプレイヤーはトーナメントやテーブルでの特定の状況に自分を合わせてギアを変えてプレイすることができる。プレイスタイルの違い以外にも、彼らの思考のプロセス、賭けの考え方や確率の考え方、文章のスタイルの違いもまた、見て取ることが出来るだろう。3人のそれぞれのセクションは、本書をとてもユニークなものにしてくれるはずだ。

『オンラインポーカーで稼ぐ技術 上』では、入賞バブルに至るまでのハンドが取り上げられていた。ほとんどのハンドは、様々なトーナメントでのハンドが独立して取り上げられていた。

この『オンラインポーカーで稼ぐ技術 下』では、インザマネー(入賞)からヘッズアップ(1対1)までのハンドに焦点を当てて行く。
下巻ではそれぞれの著者は、1つのトーナメントだけを取り上げて、その中でカギとなったハンド全てについて検討していく。
それぞれが1つのトーナメントだけを取り上げることで、ライゼン、パールジャマー、エイプスタイルズらのそれぞれの対戦相手に対する認識が、自分の決定にどのように影響するか読者は見て取れるだろう。

【構成(上巻)】

序文
イントロダクション
ジョン・”パールジャマ―”・ターナー
エリック・”ライゼン”・リンチ
ジョン・”エイプスタイルズ”・ヴァン・フリート
バブルでのプレイ
20の共通ハンド
用語集

【構成(下巻)】

序文
イントロダクション
ジョン・”パールジャマ―”・ターナー
エリック・”ライゼン”・リンチ
ジョン・”エイプスタイルズ”・ヴァン・フリート
バブルでのプレイ
用語集

【特徴】
3人のプロによる自ハンド解説書。シチュエーションはオンラインMTTが中心
このシリーズは上下巻に分かれており、上巻では賞金バブルまでのプレイが、下巻では入賞が確定してからのプレイとファイナルテーブルでのプレイが解説される。

体系的な戦術書ではないが、MTTの立ち回りはとても参考になる。
自分だったらこうするなあ → え、そうするんだ!? のような新しい価値観の発見がいくつもある。
3人の著者達が同ハンドについて、自分だったらどうするかをそれぞれ述べる、上巻の「20の共通ハンド」は読み応えあり。

ページ数、取り上げられるハンド数は上巻554ページ、194ハンド、下巻412ページ、170ハンド。
いずれも大ボリューム。書いてあることを一方的に受け取るような読み方だと挫折するかもしれない。
上述したように、自分だったらこうする、のような"楽しみ方"が必要。

上巻2008年、下巻2010年刊行の古い本であるということに注意。
プレイが時代遅れ、もうそんなプレイヤーいない、という指摘はごもっとも。
2020年現在、国内でハンドレビュー系の本は数が少ない。本書に価値があるのはその部分かもしれない。

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