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【書籍】『ザ メンタル ゲーム 2 最良の状態ゾーンを意のままに操る』ジャレッド・テンドラ―/バリー・カーター(著)

書籍・映画・戦略ジャレッド・テンドラ―(Jared Tendler),バリー・カーター(Barry Carter)

【出版年】2019年日本語版(2019年電子版)2013年英語版
【著者】ジャレッド・テンドラ―(Jared Tendler)/バリー・カーター(Barry Carter)
【内容】

あなたが一貫して優位性を保ちプレイしている姿を想像してください。

「学習・意思決定・集中・自己規律」を強化しポジティブな面を伸ばす

ゾーンとは、ポーカープレイヤーに最高レベルでのパフォーマンスを発揮させるような、メンタルの機能、覚醒、集中の高みである。それは一見神秘的なものに思えるかもしれないが、理にかなった説明、科学的研究に基づいて見てみれば、理解可能なものとして手に入れることができるのです。

ゾーンにいる時、あなたはあらゆる決断を正しく下すことが出来、いつブラフをすべきかを本能的に察知し、負けている手は臆することなくフォールド出来ます。あなたの考えは揺るぐことがなく、まるで無敵のように感じることが出来るのです。そんな心の状態はつかみ所が無く、多くのポーカープレイヤーは、ゾーンにふらふらとさまようようにしかたどり着けていません。ようやくゾーンにたどり着き、自分が無敵だという感覚を得て有頂天に達した次の瞬間には、ゾーンはどこかへ去ってしまうのです。そして、どうあがこうともゾーンは戻ってきません。しかし、本書がある以上、それも過去の話です。

本書では、著者であり高名なポーカーメンタルゲームコーチであるジャレッド・テンドラーがゾーンの世界へと切り込み、プレイヤーが着実にゾーンにたどり着くための、具体的なステップを教えてくれます。彼はゾーンの謎を解き明かし、これまでよく分かっていなかったこのコンセプトについて、理論と法則を初めて明らかにしています。本書は以下を達成するための、実績十分な戦略を伝授します。
・ポーカーをより長い時間、より多くのオンラインテーブルでプレイできるようになる。
・意思決定を改善する。
・より素早く学習する。
・Cゲームでやるようなミスを無くす。
・集中と自己規律を増す。

前作「ザ メンタル ゲーム」では主に「メンタルゲームの中でもパフォーマンスに悪影響を及ぼす要素を克服する方法」という、マイナスの克服・悪いプレイを減らすなどのネガティブな面に主眼が置き、「ティルト・恐怖・モチベーション・自信」の4つのポイントが取り上げられ、とりわけティルトの重要性について解説しました。

本書では「メンタルゲームのパフォーマンス、特にポジティブな部分をさらに伸ばして、自分のベストプレイをよりベターなものに引き上げる」ための方法が述べられています。「ゾーン・学習・意思決定・集中・自己規律」がポイントとなっていす。特に重要なゾーンに一番の比重をおき、「ゾーンでプレイするためにはどうすればいいのか?」を解決します。

ポーカーで上達したいと真剣に望むプレイヤー全員にとって必読の書だと言えるでしょう。

【構成】

第1章 イントロダクション
第2章 ゾーン
第3章 学習
第4章 意思決定
第5章 集中
第6章 ゴール
第7章 自己規律
第8章 グラインディング
結論
付録Ⅰ 『ザ メンタルゲーム』のキーコンセプト
付録Ⅱ プロフィール

【特徴】
・前著「ザ メンタルゲーム」に引き続きポーカーのプレイ技術ではなく「メンタル」に対して焦点を当てた書籍。前作はティルトの話が中心だったが、今作はゾーンについての話が中心。

・どうしたらゾーンに到達し、維持できるのか、そのプロセスを解説。
前著で解説したコンセプトが用いられるので、先に前作を読んでおくことを推奨。
一応巻末に簡単な説明有。

・「集中」、「ゴール設定」、「自己規律」、「グラインディング」の章はプロやプロを志す人のために書かれたことが伺える。言ってしまうとレクリエーショナルプレイヤー(趣味でポーカーをする人)には不要。
そのような点で前作よりも読者を絞り、尖っている印象。

・クライアントの体験談は健在。興味深く読める。

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