【書籍】『確率の考え方』マシュー・ヒルガ―(著)
【出版年】2012年日本語版(2013年電子版)2006年英語版
【著者】マシュー・ヒルガ―(Mattew Hilger)
【内容】
その決断に根拠はあるのか!?
「オッズ」と「確率」は、ポーカーテーブルで下されるありとあらゆる決断の基盤を形成している。例えば、次のような考えだ。
・プラスの期待値があると見込んだため、プレイを続けた。
・一番有利なオッズのあるハンドだったのでポットを膨らませた。
・相手がフォールドする確率が高いと思ったのでブラフした。
突き詰めれば、ポーカーにおけるすべての決断は何らかの形で「オッズと確率に関係している」ことになる。つまり、基礎的な数学が理解できていれば、すべての決断の質は上がるのだ。しかし、ポーカーで成功するために、“数学オタク”になる必要はない。足し算、掛け算、割り算さえできれば、確率を計算できる。これは、誰にでもできることなのだ。
本書の目的は、オッズと確率を適用して、より良い決断を下す手引きとなることである。多くの計算式が出てはくるが、重要なことは、「いかにそのオッズを応用してより良い戦略的決断を下すか」である。さまざまなイベントがどれだけの頻度で発生するかを理解できれば、状況をより正確に分析できるようになる。
本書では、テキサスホールデムを包括的に網羅した表とデータ集が収めており、さらに派生パターンと、さまざまな局面でそのデータがいかに適用されるかを解説している。全ての真剣なホールデムプレイヤーにとって、必要不可欠な情報が網羅されている。
さらに本書には、さまざまな練習問題が用意されている。それらには答えが用意されているが、ホールデムは複雑なゲームであり、多くの状況では単純明快な答えはない。重要なのは、それぞれの判断に至るまでの思考プロセスを理解することだ。
本書を通じて、あなたの決断の精度はきっと上がるだろう。
【構成】
第1章 オッズと確率の計算方法
第2章 オッズと確率の応用 <リミットホールデム編>
第3章 オッズと確率の応用 <ノーリミットホールデム編>
第4章 表・データ集
スターティングハンド表
付録
ITH スターティングハンドガイド
用語集
【特徴】
・オッズと確率について取り上げた書籍。途中式も明示し確率が苦手な人に優しいつくり。
自分は実戦でよく使う確率については丸暗記でいいと思っているが、導出方法はやはり知っておくべきだろうと思う。応用も利く。
・ オッズ表記に苦手意識がある人にお勧め。
自分はポーカーのオッズの書き方に苦手意識があり、オッズよりも確率で知りたい人間だった。
(「2:1のオッズ」と言われるよりも「33%の確率」の方がすんなり入ってきません?)
しかし、この本を読んでからはオッズの方が便利だなと感じるようになった。確率に戻すのが面倒と感じるほど。「アウツを数える→ハンドが進展するオッズを出す→ポットオッズと比較」のプロセスは明らかにオッズで行ったほうが便利。本書の「アウツとオッズ表」は丸覚えしちゃいましょう。
・各章の最後に練習問題あり。
「分かった気」になるのを防止するので個人的には練習問題があったほうが好き。ボリュームもそこそこ。
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