【書籍】『テルを見抜け! ライブポーカーの勘所』ザクリ―・エルウッド(著)
【出版年】2018年日本語版(2018年電子版)2012年英語版
【著者】ザカリ―・エルウッド(Zachary Elwood)
【内容】
観察と行動がもらす優位性
10~30%はウィンレートが向上する技術
敵のハンドを読み、敵から読まれないために身に着けるべき身体理論と戦術
本書はアマチュアプロに関わらず、多くのプレイヤーから、ポーカーにおけるテル(癖)の最もすぐれた解説書であると称されている。もしライブポーカーとしてかなりの経験を積んでいても、本書のいくつかの考え方は目新しいものになるはずであるし、勝ち組プレイヤーでなくとも、どれほどの情報を相手から引き出せるのかを理解する助けになる。また、テルのパターンをつかみ、自分自身がテルを出さない方法を知ることができるだろう。心理学を研究する者にとっても癖を読み解くうえでの参考書となるはずである。
本書には以下のような内容が記されている。
・ポーカーにおけるテルの重要性
・テルを見抜くシステム
・アマチュアプレイヤーが見せる一般的なテル
・慣れているプレイヤーでももっているであろう、微妙なテル
・テルがよくみられる場面
・行動によるテル、発言によるテル
・テルの分類と覚え方
・ごまかしと小細工のテルの理論
・テルを表に出さないための戦略
テルを読むことをどうやってポーカーの戦略に組み込むのか。そして、実践にどうやって活かすか。ポーカープレーヤーとして得た経験を基に説明した。
本書が読者の役に立つことを願っている。
【構成】
第1章 テルの理論
・ポーカーにおけるテルの重要性
・テルを見抜くシステム
第2章 テルの例
・一般的なポーカーの心理学
・ベット後(post-bet)の恐怖/アクションを持っている間(waiting-for-action)に感 じる恐怖
・リラックスと不安を示す一般的な兆候
・動と静/沈黙と発言/本物の笑顔と偽りの笑顔/目/アイコンタクト
・リラックスしているかどうかをまず観察しよう
第3章 ごまかしと小細工
・マルチウェイポットで相手のプレイに影響を与える方法
・ベットしようとする素振りを見せる
・ベットされるのを防ぐため、コールする
・素振りを見せる
・コールする素振りでテルを誘発する
・ベット額を伝える前に間を置くことで情報を得る
・自分のハンドを見せる
・フォールドしたらハンドを見せてくれますか?といった発言からわかること
・ユーモア/怒ったフリ/勘違いしているフリ/喋りすぎない
・ハンドについて嘘をつく
・「ナイスブラフ」
・イメージビルディング
・偽物のテル
・ブラフと「コーリング・リフレックス」/「ファンシー・プレイ・シンドロ
ーム」と偽物のテル
・読まれにくくするために
・ベットタイミングのテル/眼のテル/ベットモーションのテル
付録
筆者について
ポーカーテルを利用することに対するよくある批判
テルに関する豆知識
【特徴】
・テル(プレイの癖)についての体系的な解説書。
邦訳されたテルに関する書籍は2020年現在これだけ。
ライブプレイヤー、オンラインからライブポーカーのプレイヤーに転向しようとしている人向け。
・テルを以下に示す3つに分類。それぞれの具体的なテルと、何故そのテルが表出するかについて解説。
a.アクションを待っているときのテル
b.アクション中のテル
c.ベットした後のテル
・テルが意思決定の材料として適当かどうかについては、プロの間でも意見が分かれる。
著者は「テルは利用できない」という意見に対し、反論を掲載。一読の価値有。
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